伝 狩野元信 "竹ニ芙蓉雀之図" / attribute Kanō Motonobu “Birds and Flowers”
紙本 水墨 古筆了伴極札
129 x 64 cm / 31 x 51 cm
売切 / sold
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狩野元信は室町時代の絵師です
狩野派は日本絵画史上最大の画派で
室町から江戸時代にかけてその時々の権力者に仕え
約400年にわたって画壇の中心を占めてきました
元信は狩野派の二代目として
繁栄の歴史の基礎を築いた存在です
代表作は重要文化財に指定され
国立博物館に収められています
御用絵師として幕府から権威ある僧位を叙せられた
初の狩野派絵師として後世では"古法眼"と通称されています
ちなみに絵師に与えられた冠位としては
法橋
法眼
法印
の三つが良く出てきます
下に行くほど位が上です
名誉ある称号であり
尾形光琳は落款に「法橋光琳」を用いました
また狩野探幽は法印にまで叙せられておりますが
時代によって法眼→法印と変化するため
制作時期を判定する一つの手がかりとなっています
本作では作家名を「伝 狩野元信」としております
この「伝」というのは伝来品という意味で
「作者の比定が現在では困難ではあるものの○○作として古来より伝えられてきた作品」
というほどのニュアンスでしょうか
書画の世界ではよく使われるもので
江戸期以前の古画に用いられる事が多いです
室町水墨画など江戸以前になると
真贋を明確にする事が難しい作品があります
そういった場合でも
来歴資料や、作品の出来、時代感
など総合的にみて捨て置けない作品があります
そういったものを伝来品として呼び習わしています
かなりの時代を経てきた事は間違いありません
こうした古い絵画でしか味わえない
時代感や風合いがあります
古びの美
を楽しんで頂ければ幸いです
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