曽我直庵 “架鷹図” 紙本 着色 近藤東来箱書 / Soga Chokuan “Tethered Hawks”

曽我直庵 "架鷹図" / Soga Chokuan “Tethered Hawks”

紙本 着色 近藤東来箱書
196×65 / 107×52cm
売切 / sold

※箱書には二直庵とあるが印影は直庵

<略歴>

曽我直庵
生年:生没年不詳
桃山時代の絵師。泉州(大阪)堺に住し,慶長年間(1596~1615)に没したと伝えられる。江戸時代の画史類に,越前朝倉氏に仕えた曾我蛇足の末孫曾我紹祥の子とするものがあり,直庵の子二直庵の書き残した系図でも蛇足5世孫に位置づけられている。直庵と越前曾我派を結びつける直接資料は未発見だが,直庵画風の粗々しく野性的な側面に蛇足の系統に通ずる感覚が認められることから,朝倉氏が織田信長に滅ぼされた際(1573),越前曾我派の後裔またはその門流が堺に移住した可能性も十分考え得る。花鳥,人物,山水いずれの画題もよくしたが,その作品には独特のアクの強さがあり,対象を個性的にとらえる傾向が顕著である。技法的には水墨を主体とした作品が大半で,桃山時代に流行した金地極彩色の障屏画はみられない。画鷹を得意とし,「松柏に鷲図」(個人蔵)や「松鷹蘆鷺図」(個人蔵)など猛禽を扱った大画方式の屏風画には特に鋭い気迫が感じられる。禅僧の着賛を伴った押絵貼の鷹図も伝わるほか,高野山遍照光院の「商山四皓・虎渓三笑図屏風」や宝亀院の「鶏図屏風」など,高野山に多くの作品が伝えられており,そのうち年代のわかる現存作には,慶長15年に豊臣秀頼が北野天満宮に奉納した「神馬図絵馬」がある。<参考文献>源豊宗「曾我蛇足」(『日本絵画美術全集』3巻),田中豊蔵「曾我二直庵―曾我派に関する私考」(『国華』365号),奈良県立美術館『曾我直庵・二直庵の絵画展/図録』


 

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