“没後35年 鴨居玲展 静止した刻” 石川県立美術館へ行ってきました 2020年夏

今年の夏は金沢へ旅行に行きました

観光を楽しみつつ

石川県立美術館で開催されていた鴨居玲展へ

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鴨居玲は大好きな作家です

「人間とは何か?」
鴨居自身が追い求めていたテーマです

生きることの無常さ
矛盾
儚さ
弱さ

鴨居が描く人物は
皆一様に打ちひしがれ
疲れ
声にならない声で
何かを訴えている

観るものの心に迫ります

代表作「1982年 私」も展示されていました


この作品では
真っ白なキャンバスを前にして
呆然とする画家自身の姿が描かれています
周りを亡霊のように取り囲むのは
これまで描いてきたモチーフたち

苦悩する画家を
自作自演のように描く
それをまた自ら嘲笑し
どうにもならない矛盾に
また苦悩する
画面からはやりきれなさや
苦しさが滲み出ています

その他、
ギャンブルに興じる人々や
酔っ払い
ピエロ
廃兵など

鴨居を象徴する作品が
一同に展示されており
会場もとても静かで
じっくり鑑賞できます

石川県立美術館の鴨居愛を
とても感じました
素晴らしかったです

展覧会のグッズは微妙な事が多いので
普段はあまり買わないのですが
今回はトートバッグをゲットしました
嬉しいです