司馬江南 "虎図" 絹本 着色 浮世絵 / Shiba Kōnan “Tiger”
187×50 / 117×37cm
絹本 着色
売約済
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司馬江南(しばこうなん)は
江戸時代後期に活躍した浮世絵師です
司馬江漢の門人らしいですが
詳しいことは分かっていません
名は「伋」というそうで
確かに印を見ると「司馬伋印」と読めます
文化から文政にかけて活躍しました
本作は江南による肉筆の虎図
虎は古来より霊獣として
また勇猛さの象徴として
数多く描かれてきました
本作に見られる猫虎表現は
本物の虎を見られず
猫を参考にした
江戸時代特有のもので
実に趣深い味わいがあります
虎といえば応挙や岸駒ですが
江南の虎もなかなかのもの
もふもふとした毛並は
思わず触りたくなってしまうような
すばらしい質感です
カッコ良くもあり
可愛くもある
実に魅力的な虎図となっています
ちなみに江南の師と
考えられている司馬江漢は
特異な絵師で
浮世絵師から南蘋派を経たのち
日本で初めて洋風表現に
本格的に取り組み
油絵を描き銅版画を作製しました
江漢の洋風画は
他に類を見ない独特のもので
歴史的評価も極めて高いです
そんな江漢の弟子の作品という点でも
実に興味深い一品と言えます
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