吉原古城 “筆法 道風草書 大師十二法 運筆縦横” 三幅対 紙本 本間則忠旧蔵/ Yoshihara Kojō “Carigraphy”

吉原古城 "筆法 道風草書 大師十二法 運筆縦横" / Yoshihara Kojō “Carigraphy”

三幅対 紙本 本間則忠旧蔵
全体:165×70 cm /本紙: 137×65 cm
売切 / sold

ぐるぐるです
明治期の作品です
モダンな造形感覚で驚かされます

作者の吉原古城は幕末生まれの書家 漢学者です
本作では小野道風 弘法大師空海といった
書聖の書法を抽象化して取り出し
単純な線へと還元し表現しています

書が文字としての機能を離れ
純粋な線として鑑賞されるようになったのは
意外と最近のことで戦後になり
前衛書として発展しました

本作はそうした前衛志向とは当然無関係ですが
古典的な表現が支配的だった明治時代において
時代に先んじたものであることは確かであり興味深いです
美しさを備えた作品として魅力的です

箱書には「明治四十年秋於松江 則忠蔵」とあり
明治の教育行政で大きな貢献をもたらした
文部省事務官 本間則忠の旧蔵品と分かります
本間則忠は明治三十九年 島根県松江市に
下女学校を開設しておりその時期に
本作を入手したと想像されます
こうした由来も興味深く鑑賞の楽しみが広がります


 

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